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巨費の割に対策不備? 議員会館 シックハウス H22.8.16NPO法人 助っ人会

category : ニュ-ス 2010.8.16 

東京新聞:2010年8月4日 朝刊  衆参両院の新しい議員会館(東京・永田町)で、新築の建物の建材や家具などに含まれる化学物質の揮発で頭痛や吐き気に襲われる「シックハウス症候群」の 被害が出ていることが分かった。民間のお手本となるべき国の建物で対策の不備が露呈した格好だ。
被害を訴えているのは、民主党政調会長代理の桜井充参院議員。桜井氏は七月下旬、新しい衆院議員会館を初めて訪ねた際、気分が悪くなった。桜井氏は同症 候群に悩まされてきたが、新会館は「(他の新築よりも)化学物質のにおいがきついと思った。特に廊下は空気が抜けるところがない」と指摘。他の議員に大幅 に遅れて五日に引っ越す予定だが、桜井氏本人は議員宿舎を拠点に活動するという。
民主党の平野達男参院議員も「今は感じなくなったが、最初は目が痛かった」と証言。秘書の間からは「においは気にはなるが、あきらめている」との声も上がっている。  においは室内の書棚や机、じゅうたんなどから出ている。外気口は小さく、部屋の密閉度は高い。
参院側は、桜井氏らの問い合わせに「国の指針値を超える濃度の化学物質は検出されていない」と説明。ところが、衆参両院は本紙などの指摘を受けて急 きょ、三日から十二日までの十日間、両院の議員会館でにおいを早期に除去するため、夜間も空調機を運転し換気することを決めた。化学物質過敏症支援セン ター(横浜市)の広田しのぶ理事は「国の建物で症状を訴える人が出るとは驚き。シックハウス問題は終わったように言われるが原因は多岐にわたっており、患 者は増えている」と話している。(小寺)
東京新聞


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